『零敗』の誤用……ではない?

『零敗(れいはい。またはゼロ敗とも)』という言葉を「得点できずに負けること」という意味で用いるのは、誤用ではないのか? 最近、スポーツ記事の見出しなどでよく見かけるようになった言葉なのですが。「よく見かけるようになった」といっても、個人的にそう感じているだけで、ひょっとしたら昔から使われているのかもしれませんが。

スポーツ新聞の記事に使われている『零敗』
スポーツ新聞の記事に使われている『零敗』

いずれにしても、零敗といえば「十勝零敗(10勝0敗)」すなわち「負けがない」という意味で用いるのが正しいのであって、「得点できずに負けること」という意味で用いるのは誤用か、あるいは造語のような感じなのか? と気になっていました。

しかし今回、ネットの辞書で確認してみると、零敗には「無得点負け」の意味もあるのでした。すなわち「無得点負け」と「無敗」という、相反する意味を持つ言葉だった、という。


れい‐はい【零敗】
1 試合で、1点もとれずに負けること。スコンク。ゼロ敗。「―を喫する」
2 試合で、負けたことがないこと。無敗。「一〇勝―」
類語 ゼロ敗(ゼロはい)
れいはい【零敗】の意味 - 国語辞書 - goo辞書


というわけで、零敗を「無得点負け」の意味で用いることは、誤用ではありません。しかし! 零敗という言葉をパッと見たとき、真っ先に思いうかぶのは「負けなし」の意味なのでは?! 私の場合は、そうです。

だから「無得点負け」の意味で記事の見出しなどに使われている場合、意味を理解し直すまでに時間がかかることが多く、そのたびに不快な思いをしています。

以前は、零敗を「無得点負け」の意味で使っていなかったような気がします。というのも、今ほどそんなにイライラさせられた覚えがないので……だから、最近(昨年ぐらいから?)使われ出したのでは? と思っているのですが。


いずれにしても誤用ではない、ということはわかりました。しかし、零敗を「無得点負け」の意味で使われるのは、見る側にするとやはりわかりづらくて、ストレスを感じることが多いのではないかと……私だけでしょうか?


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