『ママがおばけになっちゃった!』と『おじいちゃんがおばけになったわけ』

先日、絵本『ママがおばけになっちゃった!』を読みました。そこで感じたのは、以前に読んだ絵本『おじいちゃんがおばけになったわけ』と内容が似ている? ということ。個人的には『おじいちゃんがおばけになったわけ』のほうが読後感がよくて好印象でした。図書館で借りることができると思うので、ぜひ借りてご覧になることをおすすめしたい……というわけで今回、このブログ記事を書いてみました。


ママがおばけになっちゃった!(作:のぶみ 出版社:講談社)


おじいちゃんがおばけになったわけ(作:キム・フォップス・オーカソン 絵:エヴァ・エリクソン 訳:菱木 晃子 出版社:あすなろ書房)


絵本『ママがおばけになっちゃった!』(講談社)。この絵本が今、母親と子供たちの間で大きな話題になっているそうです。今年7月の刊行以来、発行部数は20万部となり、絵本としては異例のスピードで売れているのだとか。

『ママがおばけになっちゃった!』のあらすじは、こう。車にぶつかって死んでしまい「おばけ」になったママは、4歳の息子・かんたろうを心配して家に戻る。しかし、かんたろうと祖母は気づかない。けれども真夜中過ぎ、かんたろうはおぱけのママを見つける。2人は家の外に出かけ、いろいろな思い出や気持ちを語り合う……。

一方、『おじいちゃんがおばけになったわけ』のあらすじは次の通り。道に倒れ心臓発作で死んだはずのおじいちゃんが夜、生前のままの姿で、まだ幼い孫のエリックのところへ現れた。しかし、戻ってきた理由は本人にもわからない。「おばけの本」によれば、この世にわすれものがあると人はおばけになるとかいてある。そこで2人は家の外に出かけ、おじいちゃんの記憶を元に「わすれもの」を見つけようとする……。


両方の絵本について、似ていると個人的に感じたところは、以下の通りです。

・死んだ人がおばけとなり、夜、子ども(息子、孫)のところへ現れる。
・真夜中に家の外へ出て、街中を一緒に歩く。
・互いの思い出や気持ちを語り合う。
・最後は、死んだ人は姿を消す。


けっこう似ているなぁと感じたので、ひょっとして「盗作」「パクリ」といった騒ぎになっているか? と思って検索してみましたが、特にそういう騒ぎは見つかりませんでした。ただしアマゾンのレビューには270件中、1件『「おじいちゃんがおばけになったわけ」のパ●●にも思えるし』とのコメントがありました(2015/10/20現在)。

人の死は「不変のテーマ」。死者が家族のもとに戻ってくる……というのは、映画や小説・ドラマでもよくある話。よって、ほかにも似たような内容の絵本があるかも? そう思うと、内容が似ていても不思議はない……といえるのかもしれませんね。


ところで、絵本の読んだ感想ですが、『ママがおばけになっちゃった!』のほうは、まず、絵がごちゃごちゃしてる印象(1ページにいろいろ絵が書き込みすぎの感)。それと文章の量が多めです(ひらがなとカタカナばかりで、漢字はゼロ)。あと気になったのが、「笑い」を狙い気味な点。例えば「ママに ないしょで、 ねてる とき、はなくそを くちの なかに いれたの。」とか。「ウケ」狙いの絵や文章が多い印象でした。

一方、『おじいちゃんがおばけになったわけ』の方は、まず、絵がすっきししていて読みやすいです。基本的に1ページに1つの絵、その下に本文という構成。こちらの文章は漢字(読みがな付き)も少し交じっています。おじいちゃんの「わすれもの」とは何なのか? この謎解きで読者の興味を惹きつけ、ストーリーがテンポ良く進んでいきます。むりやり笑いや涙を誘う感じもなく、読後感はさわやかでした。
※具体的な内容はネタバレになってしまうので、書けません。あしからず……。


個人的には『おじいちゃんがおばけになったわけ』のほうが好み。というわけで、『ママがおばけになっちゃった!』を読まれた方にも、そしてまだ『ママがおばけになっちゃった!』を読んでいないという方にも、ぜひ『おじいちゃんがおばけになったわけ』をご覧になり、読み比べてみることをおすすめします。
※2005年発売の絵本なので在庫切れしているかもしれません。しかし、所蔵している図書館も多いと思うので、図書館で探してみて下さい(私も図書館で借りました)。



ママがおばけになっちゃった!(作:のぶみ 出版社:講談社)



おじいちゃんがおばけになったわけ(作:キム・フォップス・オーカソン 絵:エヴァ・エリクソン 訳:菱木 晃子 出版社:あすなろ書房)


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